当事務所代表弁護士である上田栄治は、平成11年にここ銀座の地で独立し、平成13年11月には共同事務所である木挽町総合法律事務所を設立して業務を行ってまいりました。
平成23年12月には、上田弁護士を中心とした垂直型組織の構築を目的として事務所内独立を行いましたが、増加する一方の業務量に対応するべく事務所体制の拡充を図ってきたことから事務所スペースが手狭となり、一層の事務所体制強化のため、平成26年7月には事務所を移転して執務環境を整えるとともに、相当数の相談来客にも応えることのできる大型の相談室をもった当事務所を開設いたしました。
当事務所では、より一層高度化するクライアントのニーズに対応してくため税理士事務所、司法書士事務所などとの業務提携の強化などによる「ワンストップ型の総合的なリーガルサービス」の提供という、従来とはコンセプトの異なる事務所を構築することを目指しております。
新事務所の設立により、多くの顧問先企業に対して長期的・安定的なリーガルサービスの提供を維持継続するとともに、企業ごとの多種多様なニーズに応じて円滑に弁護士をシフトすることのできる体制を整えました。
なお、新事務所名を「銀座楡の木」といたしましたのは、楡の木が大地に根ざして大きく枝葉を広げる姿が力強い生命力を感じさせることから、我々の基本姿勢にそうものと考えたからです。
平成26年7月に開設された当事務所は、現在、弁護士4名を中心とする業務体制を構築しております。
木挽町総合法律事務所時代から執務していた増澤・苧坂両弁護士及び再編を機に新たに参加した小町谷弁護士は、上場企業の株主総会の指導、契約書チェックや日常的トラブル処理などの企業法務に加え、上田弁護士が担当した会社関係訴訟、コンピュータシステム開発訴訟、不動産開発その他不動産関連事件、各種損害賠償請求事件、顧客クレーム・消費者被害事件、離婚訴訟、相続関係事件、セクハラ相談・訴訟等の労働事件、破産管財事件のほか、独禁法違反(談合)事件などに、大いに力を発揮してきました。
とくに小町谷弁護士は、定期的に企業法務部門で執務を行うなど内部統制の観点から企業法務を支える重要な業務も担当しております。
このように再編時に意図していた、上田弁護士と密接に連携して業務を遂行する次世代を担う弁護士を育成するという課題につきましては、一歩一歩前進してきているものと認識いたします。
近年,我が国の社会経済情勢を反映した法改正が相次ぎ,弁護士業務も民商法から経済法,倒産法,労働法,知的財産法などに至るまで,各分野において高度の専門性が必要とされるとともに,スピーディで円滑な業務遂行が求められるようになりました。
従来の弁護士は、裁判等の法廷業務を主たる業務範囲としてきたことから他の専門資格から分離独立して執務することが多く、他の専門資格からの情報も補充的なものに止まっていましたが、このような業務体制では、司法から税務会計まで幅広い問題が発生する現代社会において、折角ご相談いただいても一括的な問題解決に至らず、依頼者に無用なお手間をおかけする事案も散見されました。
実際問題といたしましても、上田弁護士の業務は、ここ近年、法廷業務もさることながら、会社経営にかかる相談(経営財務に関する問題処理、M&A等の戦略的相談)や不動産等の商取引に係る相談業務などの比重が増加しており、法的観点だけではなく、他の専門資格者からの情報を加味して総合的に判断しながら業務を進めることが多くなっておりました。
そのため将来の課題として、一つの業務スペースで弁護士、税理士、司法書士など複数の専門資格者が各分野ごとの専門知識を結集して共同執務を行うワンストップ型の体制が取れればとの構想を持ち続けてきました。
平成26年7月に新事務所を設立するにあたり、共同での業務処理の可能な「ワンストップ型の総合的なリーガルサービス」の提供できる体制の確立を目指し、長年事件処理などで相互に交流のあった税理士事務所に銀座楡の木税務事務所(税理士法人エヌアンドエヌ)を開設していただき、同一フロアで執務スペースを併設することといたしました。
当事務所開設時に開業いただいた銀座楡の木税務事務所とは、相続事件、企業経営問題など幅広く協業することができております。
この度、新たに司法書士川口浄氏を銀座楡の木グループにお招きすることとなり、平成27年8月から同一フロアで司法書士業務も開始いたしました。
さらに、現在外部の社会保険労務士との業務提携を準備中です。
こうした一層の業務体制拡充により、司法、税務会計、登記事務、社会保険・年金など多岐にわたる幅の広い、「ワンストップ型の総合的なリーガルサービス」を提供してまいります。